今回は「施設の概要」から見ていきましょう
前回は、積替え保管施設の事前計画書について、
- 用途地域
- 施設の案内図
- 用途地域を示す図面
- 施設周辺図
- 施設周辺の写真
などを見てきました。
今回は、いよいよ施設そのものの概要に入っていきます。
まずは施設内配置図
最初に作成するのが、
施設内配置図
です。
ここには、施設の中に何があり、どこに配置されているのかを明記していきます。
たとえば、
- 施設の塀・壁
- 搬入口・搬出口
- 産業廃棄物の保管場所
- 選別場所
- 掲示板
- 排水処理設備
- 駐車スペース
- 台貫(だいかん)
- 散水設備
- 消臭設備
などです。
台貫とは、車両ごと重量を測るための大型の計量設備です。
積替え保管施設では、こうした設備の配置まで、図面上でしっかり整理していく必要があります。
CADでなくてもよい?
こうした図面というと、
「やはりCADで作らなければならないのでは?」
と思われるかもしれません。
もちろんCADで作成するのが一般的ですが、私は、内容が明確に分かるのであれば、Illustratorなどを使って作成する方法も考えられると思います。
重要なのは、
施設内の設備や保管場所の位置関係が明確に分かること
です。
ただし、寸法や位置関係については、他の提出図面や現況との整合性が必要ですので、見た目だけ整っていればよいというものではありません。
排水関係も重要です
さらに図面には、
- 床面の材質
- 排水溝
- オイルトラップ
- 汚水ます
- 排水の流れ
- 排水の放流先
なども記載していきます。
積替え保管施設では、廃棄物の飛散や流出だけでなく、
汚水がどこへ流れるのか
という点も重要になります。
そのため、排水設備の位置や処理方法も、施設計画の中でしっかり整理する必要があります。
保管場所には番号を振ります
保管場所については、
①、②、③……
というように番号を振って管理します。
そして、保管場所の一覧表に記載した番号と、施設内配置図に記載した番号を一致させます。
つまり、
一覧表の①が、図面上のどこなのか
が一目で分かるようにしておくわけです。
この対応関係が崩れると、審査する側も非常に確認しづらくなってしまいますからね。
次は施設内の写真
図面ができたら、次は
施設内の写真
です。
ここでも、かなり多くの写真が必要になります。
たとえば、
- 建屋の外観
- 施設内の全景
- 産業廃棄物の保管場所
- 選別場所
- 掲示板
- 排水処理設備
- 駐車スペース
- 台貫
- 散水設備
- 消臭設備
などです。
そして重要なのが、
その写真をどこから、どの方向に向かって撮影したのか
ということです。
撮影位置と撮影方向を、先ほどの施設内配置図に矢印で記載します。
つまり、
図面と写真がセットになっている
ということです。
有価物を抜き取る場合は保管場所も明示
施設内で、有価物の抜き取りを行う場合には、
その有価物をどこに保管するのか
という場所も図面上に明示する必要があります。
産業廃棄物だけではなく、
「選別した後に何がどこへ行くのか」
まで含めて施設全体を整理していくわけです。
やっとここまで来ました
ここまで、
施設内配置図を作って、
設備を書き込んで、
排水設備を書いて、
保管場所に番号を振って、
施設内の写真を撮って、
その撮影方向まで図面に記載して……
ここまで来ると、
「ふーーーー……」
と、一息つきたくなるところです。
ですが、
実は、まだまだ続きます。
次は、
保管場所の詳細
です。
どの産業廃棄物を、
どの場所に、
どのくらい、
どのような方法で保管するのか。
積替え保管施設の核心ともいえる部分に、さらに踏み込んでいきます。
次回は、
「保管場所の詳細」
について見ていきましょう。
