第19回 積替え保管施設の事前計画書④

sanpaiblog0019

いよいよ最後!清掃・生活環境対策・重機・住民説明

ここまで、積替え保管施設の事前計画書について、

  • 施設の立地
  • 周辺環境
  • 施設内配置図
  • 保管場所
  • 保管量
  • 作業手順
  • 防液堤

などを見てきました。

かなり長い道のりでした。

そして今回、いよいよ事前計画書の最後まで見ていきます。

まずは「施設の清掃」

最初は、

施設清掃に関する説明

です。

ここでは、

  • どこを清掃するのか
  • どのくらいの頻度で清掃するのか
  • どのような方法で清掃するのか

を表にして整理します。

たとえば、

保管場所
清掃頻度:毎日
清掃方法:高圧洗浄機または、ほうき等で清掃する

といった具合です。

積替え保管施設は、廃棄物を一時的に保管する場所です。

当然ながら、

「汚れたらそのまま」

というわけにはいきません。

施設をどのように清潔な状態に保つのか。

その管理方法まで事前計画書に記載していきます。

次は「生活環境の保全上の措置」

続いて、

生活環境の保全上の措置

です。

ここでは、施設の運営によって周辺環境にどのような影響が考えられるのか、その対策を整理していきます。

たとえば、

粉じん

です。

まず、

粉じんの発生が想定される場所

を記載します。

たとえば、

  • 選別場所
  • がれき類の保管場所

などです。

そして、その場所ごとに、

どのような防止対策を行うのか

を書きます。

たとえば、

「がれき類の保管場所に散水設備を設置する」

「作業中はシャッターを閉め、必要に応じて散水を行う」

といった方法です。

つまり、

どこで問題が起こりそうなのか
↓
それをどう防止するのか

をセットで説明していくわけです。

粉じんだけでなく、施設の内容によっては、

  • 騒音
  • 振動
  • 悪臭
  • 汚水
  • 廃棄物の飛散・流出

などについても検討することになります。

積替え保管作業に使用する重機

続いて、

積替え保管作業に使用する重機

です。

ここでは、施設で使用する重機の一覧表を作ります。

たとえば、

  • バックホウ
  • フォークリフト

などです。

台数も記載します。

バックホウって何?

バックホウとは、土砂などを掘削したり、廃棄物などを移動させたりするために使われる油圧ショベルです。

一般には、

「ユンボ」

と呼ばれているものをイメージすると分かりやすいでしょう。

積替え保管施設では、廃棄物の種類や作業内容によって、このような重機を使用することがあります。

フォークリフトも登場します

そして、

フォークリフト。

出ました。

倉庫や工場などでよく見かける、荷物を持ち上げて運ぶ車両です。

もちろん、何でも自由に運転できるわけではありません。

フォークリフトの最大荷重などに応じて、技能講習や特別教育が必要となります。

事前計画書では、

どのような重機を、何台使用するのか

というところまで整理していきます。

そして、いよいよ最後です

ここまで来ました。

事前計画書の最後の大きな項目。

それが、

住民説明です。

積替え保管施設では、施設だけを作れば終わりではありません。

周辺の方々に対する説明も非常に重要になります。

説明対象者を示す図面

まず、

説明対象者を示す図面

を作成します。

施設の周辺で、

誰に説明を行うのか

が分かるように、対象となる範囲や建物などを図面上に示していきます。

そして、実際に説明を行った後には、

説明経過書

を作成します。

説明経過書には何を書く?

説明経過書には、

  • 説明対象者
  • 説明日
  • 説明方法
  • 説明結果

などを記載します。

誰に、

いつ、

どのような方法で、

何を説明し、

どのような反応だったのか。

これを記録して報告します。

同意が得られなかったら?

ここも大切です。

当然ながら、説明したからといって、

必ずしも全員から賛成してもらえるとは限りません。

同意が得られなかった場合には、

その事実もきちんと記載します。

そして、

  • どのような意見があったのか
  • それに対してどのように説明したのか
  • 今後どのように対応していくのか

まで整理していきます。

たとえば、

「引き続き理解を得られるよう説明を行っていきます」

といった今後の対応についても記載します。

大切なのは、

「説明したから終わり」ではない

ということです。

周辺住民との関係も含めて、施設を継続的に運営していくことになります。

これで事前計画書は終了です!

長かったですね。

第15回から、

場所
↓
周辺環境
↓
施設配置
↓
保管場所
↓
保管量
↓
作業手順
↓
清掃・環境対策
↓
重機
↓
住民説明

と見てきました。

通常の「積替え保管なし」の産業廃棄物収集運搬業許可とは、かなり違うことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

積替え保管ありの許可は、

単に申請書を作って提出する許認可ではありません。

施設の計画から始まり、

設備、

環境対策、

運用方法、

そして周辺住民への説明まで含めて、一つずつ積み上げていく手続きです。

以上で、

「積替え保管施設・事前計画書の書き方編」

を終わります。