まずは「場所」と「周辺環境」を確認します
前回は、東京都で積替え保管を含む産業廃棄物収集運搬業の許可を取得する場合、まず事前計画書から始まることをご紹介しました。
今回は、その東京都の事前計画書を実際に見ていきましょう。
まずは表紙
事前計画書の表紙を見ると、3行目に
「用途地域」
という項目が出てきます。
選択肢は、
- 工業専用地域
- 工業地域
- 準工業地域
- 商業地域
- その他( )
となっています。
さすがに、
第一種低層住居専用地域
などは、最初から選択肢には入っていません。
このあたりからも、積替え保管施設がどのような場所に設置されることを想定しているのかが見えてきます。
積替え保管施設の面積
次に、
積替え保管施設の面積
を記載します。
ここは、土地の全部事項証明書などに記載された敷地面積と整合している必要があります。
また、既存施設などでは「指定作業場設置届出書」等の記載内容との整合も確認していくことになります。
こうした面積は、後の図面や施設概要ともつながってきますので、最初から数字をきちんと合わせておくことが重要です。
施設の案内図
次は、
施設の案内図
です。
単に地図を貼ればよいということではなく、
- 幹線道路
- 最寄り駅
- 主要交差点
- 学校や公共施設
- その他の目印になる建物
などを明記して、施設の位置が分かるようにします。
行政側が現地の位置関係を把握しやすい図面にしておくことが大切です。
用途地域を示す図面
続いて、
用途地域を示す図面
です。
これは、市区町村のホームページなどで公開されている都市計画情報を確認して作成します。
施設予定地が、
- 工業専用地域なのか
- 工業地域なのか
- 準工業地域なのか
- それ以外なのか
を確認し、図面上で分かるようにしていきます。
積替え保管施設では、施設そのものだけではなく、
「どこに設置するのか」
が非常に重要になります。
施設の周辺図
次に、
施設周辺の図面
を作成します。
施設の周辺に、
- 道路
- 住宅
- 工場
- 店舗
- 河川
- その他の施設
などがどのように配置されているのかを確認できるようにします。
さらに、後で提出する周辺写真について、
どこから、どの方向に向かって撮影した写真なのか
が分かるよう、撮影位置と方向を矢印などで明記します。
施設周辺の写真
そして、
施設周辺の写真
です。
ここでは、
- 施設の外観
- 施設に面する道路
- 隣地との境界
- 周辺の建物
- 周辺環境
などが確認できる写真を用意します。
新たに積替え保管施設を設置する場合には、当然ながら、
設置予定場所の現況写真
を撮影することになります。
図面だけでは分からない現地の状況を、写真で確認してもらうわけです。
まずは「施設を作る場所」から審査が始まる
ここまで見てみると、事前計画書はいきなり施設の設備内容を書くところから始まるわけではありません。
まず、
どこに施設を設置するのか。
その場所はどのような用途地域なのか。
周辺には何があるのか。
道路や隣地との関係はどうなっているのか。
こうした施設予定地の状況を一つずつ整理していきます。
積替え保管施設は、単に敷地の中だけを見ればよいものではありません。
周辺環境との関係まで含めて計画していく必要があります。
さて。
ここまでは、いわば
「どこに作るのか」
という話でした。
次回はいよいよ、
「どんな施設を作るのか」
という本題に入ります。
次回は、事前計画書の
「施設の概要」
について見ていきましょう。
